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2018年5月 4日 (金)

リズと青い鳥

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新宿ピカデリーで「リズと青い鳥」を観てきました。「響け!ユーフォニアム」のスピンアウト作品です。

内気なオーボエ担当みぞれは明るいフルート担当希美の友人ではあるが、友人の多い希美がいつか自分のもとを離れてしまうのではないかという漠然とした不安におびえていた。今年のコンクールの自由曲は童話「リズと青い鳥」を基にした曲だったが、この曲にはオーボエとフルートの掛け合いの部分があり、それは曲の根幹をなす大切なパートだったが、2人の葛藤を現すようにうまくいかないのだった…

この映画は童話パートと現実パートをまるで曲のように掛け合いで描いています。童話パートはそれはそれはステキできれいでかわいくて、私なんか目がハートlovelyなのですが、えーと…映画館に来ている人のほとんどは男性なんですが、このパート男性陣は大丈夫なのかな?モジモジしちゃわないかな?とかかえって心配になっちゃいましたが、一緒に観に行ったダンナは「え?何が?いーじゃない、めっちゃ萌えたよheart01」と上機嫌だったのでこれは杞憂だったということかな。

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こんなメルヘンチックな絵柄ですよ。羽海野チカ先生かと思った。
 
会うは別れのはじめといいますよ。高校の友人なんか同じ大学に行くことは稀ですけれど、本当に仲が良かったらおばちゃんになってもしばしば会ったりLINEしたりで結構交流あるので心配ないんだよ~。または、私以外の友人は「ひとりもいない!」とキッパリ言い切る友人もいますが、べったり私に張り付いたりはせず、ひとりでいることを愉しんでいます。友人がいないという孤独はほかの人より劣っている証明ではないのです。
 
青い鳥を開放するのと、みぞれから希美が離れていってしまうこと、またみぞれが才能を開花させて逆に希美の庇護のもとから飛び出してしまうことを重ねて表現したかったと思うのですが、捕まえておきたい方が能動的に相手を飛び立たせることと、相手が飛び立ってしまうこととは決定的に違うので、実際の2人の悩みー相手が自分のもとから飛び去ってしまう孤独と焦りーを克服するだけではなく、自分がもっと大きな存在となって相手を束縛せずとも一人で生きていくことができる自立した人間になることが「小鳥を放つ」という行動が表す意味なのでしょう。
 
ただ、せっかくリズのことが好きで居てくれている小鳥を「あなたのためだからもう来るな」ってのはちょっと違うんじゃないかなあ。何故少女が青い鳥だったというだけで出ていってもらわないといけないのか、ちょっと理解できません。違う世界で生きる者同士だから?だったら「ずっと一緒にいたいけど自由にしていいから」と好きにさせとけばいいと思うのは私だけ?これってお付き合いの基本だと思うんですが。
 
まさにそのみぞれが飛び立つ、素晴らしい演奏を見せ皆を圧倒するシーン。プロの演奏を使わないで学生の演奏でやるところが渋いなあ~。ここは変にまとまっていなくて瑞々しい演奏でやってほしい個所ですからね。素晴らしく晴れ晴れとして、いかにもしがらみから解放された感のある、どこまでも伸びやかな演奏でした。じゃないとこのシーンで人を感動させられない。青い鳥が青い空を高く高く舞い上がるような、胸のすくシーンとなりました。音楽の持つ驚きと可能性を存分に味わわせてくれるこの作品が大好きです。

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