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2017年4月19日 (水)

ムーンライト

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TOHOシネマズ新宿で「ムーンライト」を観てきました。

マイアミの貧困地帯に暮らす少年シャロンは学校ではいじめられ、家庭では母親が麻薬常習者のため育児放棄されていた。心を許すのは、学校で唯一自分と親しくしてくれるケヴィンと、フアンという男だけだった。ある夜、シャロンは幸せな経験をするが、そのあと地獄にたたきつけられる。そして彼の人生は大きく変わる…

こういう重いテーマの映画を観た後はたいてい打ちのめされて暗ーい気分で帰らなきゃなのですが、今回は…

 

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とてもあたたかな気持ちに包まれて帰ることができました。

こういう映画を観るにつけ、人を愛するのに男女の別など関係ないとつくづく実感します。

小さいころから好きだった人をずっと思い続け、その気持ちが通じたかもしれないと思った時の幸せな気分。それは麻薬ディーラーになって金のマウスピースをつけ、筋肉隆々になった体で大きな車に乗って大音量で音楽を流す男でも、好きな人の前では子供のころとちっとも変わらない様子で、相手に見えないところでそっとマウスピースを外すかわいらしさ。好きだったのはお前だけだ、ということを伝えるときのうつむき加減。乙女ですよ。だれだって乙女なんですよ、こういうとき。

「元始、女性は実に太陽であった。真正の人であった。
今、女性は月である。他に依って生き、他の光によって輝く、病人のやうな青白い顔の月である。」

これは平塚雷鳥の青鞜発刊に際しての序文ですが、不思議と私はこの一文を思い出していました。

シャロンは弱く、麻薬中毒の母や麻薬ディーラーの男に頼って生きていくしかない、ひ弱な男のこだった。月の光は青く弱く、世の中のひとつひとつを照らす力はない。しかし真っ暗な闇の中で、優しく足元を照らしてくれる。自分の生き方を自分で決めた時、月の光はシャロンを美しく青く輝かせた。海で泳げるようになったシャロンにフアンが話してくれた、美しい青い子供の話のように。

太陽はケヴィン、その強く光るまぶしい存在はシャロンという月を照らし、光が当たらないときは新月のように真っ暗となり、今再び明るい陽の光は暖かく優しく月を照らすのだ。

楽しさという点においては「ララランド」は最高に楽しく、素晴らしい映画でした。でも、生きる力となるのは「ムーンライト」のような映画かもしれない。

とはいえ、とっつきにくい感じのする映画ではあるようで上映館がやたら少ないのは残念です。早く映画館に行って大きな画面で美しい画像を観てください。画像にCG処理がされてあり、実際よりも美しく見えるようになっているのです。必見です。

 

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