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2016年10月 8日 (土)

ハドソン川の奇跡

 

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TOHOシネマズ府中で「ハドソン川の奇跡」を観てきました。

ニューヨーク・ラガーディア空港を飛び立った機はバードストライクに遭遇、両方のエンジンが停止。機長の判断によりハドソン川に不時着水し、乗客乗員全員が無事救助され、「ハドソン川の奇跡」(これは当時のニューヨーク州知事がそう呼んだそうです)と呼ばれ機長は一躍ヒーローとなるが・・・

90分という短さなのにこの濃密さ。事実を忠実に再現しながらもドキュメンタリータッチになってしまわない技術。「映画」としてたっぷりと見せつけ感動させる監督の力。そして観終わって帰る際「あー、いい映画だったあ...」と言わせてしまう構成力。この映画は観なければいけません。

 

 

ちらし画像
 
作中、飛行機が大変な状況になった際、CAさん達が声を合わせて「ブレイス フォー インパクト❗️ヘッド ダウン❗️ヘッド ダウン❗️」と叫びます。これは「衝撃に備えて❗️頭を下げて❗️」という意味です。そして着水して機長が「エヴァキュエイト❗️」と言いますがこれは「脱出❗️」です。 なんで知っているのかというと、プリンセスGOLDに連載中の(秋田書店の「チャンピオンクロス」というサイトと並行して連載しています)、「crewでございます!」の特別編「緊急避難でございます」に詳しく書かれているのを読んでいたからです。
 
この本の著者は御前モカさんとおっしゃる元CAさんで、このマンガは私達の知らぬいわゆる「中の人」のお話なのですが、私達が想像する航空業界のドラマや映画とは一味違う、興味深い本です。非常の際にとても役に立つと思われますので、飛行機に乗られる際は是非一読を。電子図書も出ています。
 
そしてまた思い出したのは御巣鷹山の日航機墜落事故です。近年細かい情報公開があり、ブラックボックスの音声がそのままTVで流れた番組が放送されましたが、クルーの皆さんが最後の最後の一瞬まで乗客を救うために力を尽くしたことがよくわかり、思い出すだけで涙が出ます。
 
この映画で見るクルー達も正にそうで、機長と副機長はもちろん、クルーの皆さんが一丸となり自分の仕事を誠実に全うします。それは私達の知らないところで彼らが倦まず訓練に勤しんでいたからに他なりません。乗客を救うために。
 
20年ほど前ですが、私の田舎・福岡空港でガルーダ航空の飛行機がオーバーランし火災が起こった時、当然乗客は脱出しますが、乗客に混じり泣きながら逃げるクルーの姿が…のんびりしている私は「大変な事故やね〜」などとTVを見ながら言っていると父が「ちょっと待ち❗️こういう人(クルー)は脱出を手伝うけん、最後に居るのが普通なんやないの⁉️」それから十何年か経って今度はセウォル号事件…皆が皆誠実に対応するとは限らないのです。のんびりやの私は真っ先に死んでしまうでしょう。「クルーの言うことを聞かないと」と思いながら。
 
知らないことは考えられないし実行に移すことはできません。だから是非とも「crewでございます!」を読んでいただき、外国の会社の飛行機に乗って緊急事態があった時、「えっ、今なんて言ったの⁉️」とオタオタしないようにしていただきたいと思います。
映画の終盤、コクピットの音声記録 に合わせた再現がなされます。正に見所。ものすごい緊迫感が観客を襲います。このシーンが終わった時、皆が息を継ぐのが聞こえました。「ハァッ」
 
実際にあった事故ですので、ニュースの映像を憶えています。氷の張るハドソン川に浮かぶ飛行機に、ものすごい勢いで向かっていく水上タクシー、フェリー、救命艇…ここにも誠実な人々がいたのです。
 
たとえ事故が起きなくとも、私の命は誠実な人々によって守られている。そんなシンプルな事に改めて気づかされる、短いけど深い映画でした。さすがクリント・イーストウッド監督。長生きしてね。

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