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2015年12月 2日 (水)

ミケランジェロ・プロジェクト ☆☆☆☆

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TOHOシネマズシャンテで「ミケランジェロ・プロジェクト」を観てきました。年齢層高くてちょっとビックリした…

第二次世界大戦終盤。ナチスは総統美術館と称した世界最大の美術館を設立するために侵攻したヨーロッパの国々から美術品を略奪したが、「もしドイツが敗戦した際にはそれら美術品を敵国に渡すことなく全て破壊する」という「ネロ命令」も発令していた(ドイツ中焦土と化す計画❗️)。戦争経験のない美術関係者で組織された「モニュメンツ・メン」は前に立ちはだかるナチスの残党や美術品を狙うソ連軍を交わして膨大な数の美術品を取り戻すことが出来るのか❓なんか弱そうだけど大丈夫か⁉️

この映画はいわゆるハリウッド娯楽映画ではないので、見に来た人みーんなが盛り上がれる映画ではないのです。美術品の鑑賞に興味があってはじめてこの映画に共鳴出来るのであって、それらに全く興味がない人たちにとってはさぞや連合国ヒーロー単純映画に見えるであろうと思われますが、これはカーレースに全く興味のない人が「栄光のル・マン」とかみてもつまんないのと一緒です。知ってるものは面白い。



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幸運にも私は絵が大好きなので、あ、ベラスケスのマルガリータ王女❗️おおフェルメールの「天文学者」❗️ああああラファエロがああああ❗️…というふうにですな、静かに観ているけどかなり内的には盛り上がりました。名画(もちろんレプリカに決まってますが)が接収されたり大変な目にあうとなんだかすごく落ち着かない。

今この映画を公開することがすごく意味があると思うのです。ISによってパルミラ遺跡やシリアの博物館の収蔵品が破壊されたりするのを見るにつけ、その国の歴史や思想、それらを大切に思う人たちの気持ちを踏みにじる行為だと胸をかきむしられる気分になります。カルタゴを徹底的に破壊し塩を撒いたローマ人のような昔の人でもあるまいに。

しかしながらこのような野蛮な行為は古代から繰り返されたものでもあります。大英博物館で見たアッシリアの彫刻は、政権を奪取した勢力により顔をことごとく削り取られていましたし、ギリシアの神々の彫刻はキリスト教徒に寄って頭を落とされていました。今は爆薬があるのでバーミャン遺跡のようにこっぱみじんにされてしまいますが、昔は破壊も手作業だったので大変な手間だったのでしょう。それに当時の人に美術的価値を見いだせていたとは思えないし。それにしてもナチス、負けたら全部燃しちまえって乱暴だなー。

モニュメンツ・メンはいい仕事してくれたなあとしみじみ思うわけですが…日本人が食うや食わずの生活で飢えていた時に余裕のあることよ…とがっくりきますね。

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