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2015年5月13日 (水)

セッション ☆☆☆☆☆

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TOHOシネマズ府中で「セッション」を観てきました。レディスデーではあるけれど平日なのにほぼ満員なのは、やはりこの映画が話題になっている証拠ですかね。

19歳のニーマン(マイルズ・テラー)は音楽の名門校シェイファー音楽院の1年生。フィッチャー教授(J・Kシモンズ)の指揮するスタジオ・バンドに是非とも入団し、有名ドラマーになりたい。ある日練習していたニーマンの前にフィッチャー教授が降臨、すぐに帰ってしまってがっかりのニーマンだったが後日自分のバンドへ移籍するように言い渡され有頂天になるが、ここからが地獄の始まりだった。

いや、すごいもん観ちゃったって感じ。

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原題の「WHIPLASH」は「ムチ打つこと」という意味があり、ムチ打つようにしなやかな動きが必要な難曲の題名ではあるんですが、先生からビシバシしごかれる意味もこめられているんですね。大学生の頃、教育学の授業で岡本太郎似の教授が「『教』という字にはムチ打つという意味もある」と言っていました。フィッチャー教授はこの路線ですな。

フィッチャー教授はかなりイかれてますが、それでも生徒をもっと高みへと導き押し上げようとする意思は本物だと思います。怒って指導するのは意外と疲れるもんで、生徒をどーでもいいと思っていれば流しゃいいんです。それを夜中の2時まで怒鳴りまくって指導するって、ただのSじゃあないですよ❗️やり方はどうあれ熱意ですよ。

何か習ってる方としては「こんなの出来ない」「絶対ムリ‼️」と感じていても、もう少しもう少しと上へ手を伸ばしている内に、過去より高いところへ到達できたという経験はあるはずです。そこへ優しく導くか、ケツを蹴り上げてやるかは先生の手法。先生への尊敬と教えを請いたいという意欲があれば先生の性格に多少難があってもついていけるのですが…このサイコ野郎はどうするか迷うところにいて、作り方として非常にうまいですね〜。

そいで音楽を習うってスポーツやってる人は軟弱だと思っているかもですが、意外とスポ根です。私もピアノで爪が割れて流血したり骨折しましたし、ブラバンでクラリネットやった時は下唇からよく流血してました。(アンブッシャーが悪いという説がありますね;^_^A)

汗で制服がシャワー浴びたようにビショビショになったり、雨の日も風の日も練習練習ひたすら練習負けたらゼロのままだよー🎶…っていつの間にかももクロになってる💦そのブラバンで少し冷やかしでスネアを教えてもらった時、スティックが意外と重くて太いのと、ちょっと練習しただけで右手の親指と人差し指の間の付け根が擦り剥けたのにはびっくりしましたよ。

ま、それにしてもアンドリューちょっと流血し過ぎ…とか思ってはいけない。アンドリューとドラムとのボクシング的な闘いなのですよ。バンドエイドを何枚も貼ったり氷で傷口を冷やすとこなんか、インターバルのようではありませんか。

ボクシング中でもレフェリーに見えない部分でのダーティーファイトがあるでしょう。フィッチャー先生は才能あふれるダーティーファイターだとすれば、若い駆け出しのボクサー(こちらもベビーフェイスではない)は立ち向かい殴り合いダウンかと思えばまた燃える目をして立ち上がりベテランボクサーをうならせる…クライマックスの「キャラバン」のドラムソロは許されるならスタンディングオベーションしたいほどエッジーだった…少年ジャンプだとここで友情が芽生えるところですが、お互いキツいキャラだから分かり合いながらもこの2人は殴り合いを止めないでしょう。しかし同時に殴りあう度に音楽的高みに近づき、エクスタシーを感じるだろう。リングに上がることを許されたものだけが知る、しびれる甘さの。


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