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2014年6月 9日 (月)

ブルージャスミン ☆☆☆☆☆

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立川シネマシティで「ブルージャスミン」を観てきました。

しょっぱなからお尻がもぞもぞするような居心地の悪さ。そうだった、ウディ・アレンの映画ってこういう、人の触れて欲しくないところを爪で軽く引っ掻くような変な感じがするんだった。

NYのセレブリティの華とうたわれたジャスミンことジャネット(ケイト・ブランシェット)は夫が逮捕されセレブリティから転落。住む場所もなくなりサンフランシスコに住む血の繋がらない妹・ジンジャー(サリー・ホーキンス)の家に居候するが…

ケイト・ブランシェットの演技が怖くて!セレブリティから転落したとしてもこれほどまでにおかしくなるのかな、ちょっとオーバーなんじゃないの〜?と思っていたら…なるほど…。これってコメディなの?スリラーなの?


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流石のセレブリティっぷりというか、ケイトのハイブランドの似合うこと!使い込んだ感じのバーキンはとってもステキで憧れるけど…シーンを選ばずいつも持ってるのね。次第にこのバッグ、敗走中の落ち武者が着けてるようなボロボロで矢の刺さった鎧にしか見えなくなってきます。

そのステキなハイブランドのお洋服も、サンフランシスコしかもジンジャーが住んでるフツーの地域ではなんとなく浮いてる。浜辺の真っ黒リクルートスーツみたい。これが全体に流れる「なーんかおかしいな…?なんだろな?」と思わせる違和感を上手く表現しています。

そう、今のジャスミンは昼に無理矢理咲いてるジャスミンの花。もともと夜に美しく咲く妖しいジャスミンは、気候も環境も違うところに置かれて枯れる寸前なのです。その花を見せられている私たちは本当に苦しい。桜は春に咲いて心から美しいと愉しめますが、冬にニュースなどで狂い咲きしてしまった桜を見るとむしろ不安になる、あんな感じです。しかも後にわかりますがそうなってしまったのは!すべての原因を作ってしまったのは!ああそうだったのか、それでこんなにも追い詰められていたのかと心臓がキュッとつかまれてしまった気がしました。かわいそうなジャスミン、でもかわいそうなのは破産したことだけじゃない。そしてこれは他人事ではない。

やはりこの映画はコメディではない。スリラーです。心して観て下さい。

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