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2014年3月30日 (日)

それでも夜は明ける ☆☆☆☆


Image_5TOHOシネマズ府中で「それでも夜は明ける」を観てきました。春休みということもあってすごい人出で、初めてそじ坊で並んじゃいましたよ(;´Д`A「アナと雪の女王」恐るべし、4:10の部は満席でした!

1840年代。バイオリニストのソロモン(キウェテル・イジョフォー)は自由黒人として生まれたので、白人の友人もおり、妻と子供と共に幸せに暮らしていたが、ある日拉致され南部の農場に売られてしまう。彼はかつての生活を取り戻せるのか?

原題は「12YEARS A SLAVE」。ということは12年後に何らかの変化が彼の身に起こるということは容易に想像できるのですが、この12年間が辛くて頭が痛くなっちゃうほどです。

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Image_6一番恐ろしかったのはソロモンがリンチで首を吊られつま先立ちしていないと死んでしまう状態なのに、他の黒人奴隷達は普通に立ち働き、子供は無邪気に遊び戯れる・・・というシーン。音楽は無く、セミの声がただ聞こえるばかり。リンチが日常茶飯事であり、命を落とす黒人が少なくない状態が普通であることを表しています。

実際リンチシーンが多くてすごいストレスです。見ている方もこんななので、演じている方も大変だったでしょう。で、そのストレスの中でも色々学ぶことも多い。

日本では孝明天皇が即位し、海外ではアヘン戦争勃発の頃。私の萌え萌えのベネディクト・カンバーバッチは牧師ですが製材所も経営していて奴隷が必要なので買って来たり、そもそもその必要な奴隷が禁輸になったので、北部で自由黒人や他人の奴隷や使用人を拉致して売っぱらい、買った方は違法行為だとわかっているので自分の素性をベラベラしゃべる奴隷は命が危ない、とか。自由黒人というのは「ディンゴ」の時もチラッと出て来たと思うんですが、自分の身代を自分で買い戻したりして誰の私物でもない状態のアフリカ系の人の事で、その人たちには証明書が発行されることや、白人となんら変わらない生活が営めたこと、など。

いろいろ考えさせられるこの映画ですが、気になったことをひとつあげるとすれば、奴隷生活が12年経過したという感じがしないということ。かわいい奴隷はかわいいままだし(だから混乱するシーンもある)、第一主人公があまり老けない。この部分を演技力ひとつに頼るのは結構難しいと思うのですがね。あと、奴隷の歯がキレイすぎて違和感があるなあ。ビシッと揃ってんの。

泣き所は最後のシーンのこれまた最後にやって来ます。ああ、家族はソロモンを忘れなかったんだ!と確信させるのを、たった一言でやってのけます。ストレスに耐えた甲斐がありました。なるほど、どんなストレスが見る人に襲ってくるかわかっているので映画館に行くのも足が思いとは思いますが、この一言で救われるので思い切って観に行ってみてください。得るものは多いと思います。

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