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2014年2月26日 (水)

大統領の執事の涙 ☆☆☆


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TOHOシネマズ府中で「大統領の執事の涙」を観てきました。話題作の封切り直後なのですごい人でした。失敗したなあ...ゆっくり味わって観たい時は、公開が終わるあたりがいいのです。でないと、ケータイの電源入れるヤツらがいっぱいいるのですよ。手で覆っててもビカーーーーッと光るってわかんないのかなあ?

アメリカ南部の農場で働いていたセシル(フォレスト・ウィテカー)はホテルのボーイを経てホワイトハウスの執事として大抜擢される。彼の仕える大統領は変わっても、誠実に仕事をする彼だったが、息子は父親の生き方を恥じて全く別の生き方を目指す。断絶した父と息子の絆は再び結ばれる事はあるのか…?

実際のセシルのモデルになった方の息子さんは国務省にお勤めで穏やかな人生を送っているそうでちょっと安心しました。とはいえ、映画ではつまんないので息子にはアメリカの黒人差別の歴史を体現すべく差別と戦う戦士になってもらいましたので、実話に基づくと言えるか微妙ですよ。それでもキング牧師やマルコムXなどが出て来るとやっぱり盛り上がってしまいますねえ。

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父親の仕事を尊敬出来ない子供は珍しくはないでしょう。実際サラリーマンという生き方はマスコミ的には「つまらない生き方」の代表のようで、否定的なCMや歌が溢れかえっているように思います。個性を尊重しろと。しかし、私はサラリーマンの娘として育ちましたが、サラリーマンが取るに足りない生き方だと思ったことはありません。

私の父は生来身体が弱く、腹部には大きな手術跡が3本あります。朝起きたら父が吐血し緊急入院していて家は私と弟だけ、ということもありました。しかし父は入院→退院→仕事復帰を繰り返し、私たちを立派に育ててくれました。そんな父を倒れても起き上がるボクサーのようだと尊敬こそすれ、つまらない生き方だと思うことなどできません。たとえ父が丈夫だったとしても、自分の仕事に忠実であり、それを何十年も続けられることは素晴らしいと思います。誠実に働くという事はそれだけで美しいのです。

セシルの生き方は従属的であるとして反発し運動に生きる息子に、キング牧師は優しく諭します。「君のお父さんは素晴らしい仕事ぶりで黒人の立場を上げている。これも戦いなのだよ。」

何人の大統領に仕えたとかそういうことはどうだっていい。むしろ恣意的に脚色を加えた父と息子の対立こそ観て欲しいです。

何の仕事でも熟練者の手技は美しく無駄のないものですが、セシルの仕事ぶりも観ていてとても気持ちがいい。ここも見どころですよ。

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