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2013年6月 5日 (水)

ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮 ☆☆☆☆

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渋谷ル・シネマで「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮」を観てきました。ひどい副題すぎる。

15歳の可憐な乙女・カロリーネ(アリシア・ヴィカンダー)は英国王ジョージ3世の妹。芸術を愛し、読書家で聡明な王女は遠いデンマーク王家のクリスチャン7世に嫁いだが、彼は精神を患っていた。孤独な日々の中で王の侍医ストルーエンセ(マッツ・ミケルセン)と出会うが、彼は啓蒙思想の持ち主であり、かつ芸術にも明るい魅力的な男性だった・・・

ストルーエンセに関しては色々な説がありますが、パンフレットの村井誠人教授の寄稿がすごくわかりやすかった。もっとお話を伺ってみたいものです。

去年北欧に行ったので、デンマーク王家のスキャンダルと言ったら見逃せない。予想通りクロンボー城が出てて嬉しかったですが、クリスチャン7世時代の後半はアマリエンボー城だけど前半はクリスチャンスボー城。行ってないんだよ〜_| ̄|○

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不倫の話って言ったらそれまでなんですけど、この王と王妃と侍医は不思議なパワーバランスを保っていました。それがよく現れているのがこの画像。

コペンハーゲンに天然痘が大流行し、幼い王太子の命を守るためストルーエンセが種痘を施します。当時の技術では今日のような(そういえば最近は種痘はしないですね。)気軽なものではなく、施術か運のどちらかあるいは両方が悪ければ命に関わるものであったので、王を挟んで王妃と侍医で祈るシーンなのですが、なんだか子供を挟んだ両親のようなのです。

その通り、しっかりした王妃のことを王は「ママ」と呼んでおり、一方のストルーエンセは一緒に遊んでくれる遊び相手であるとともに自分の王としての威厳を保つために助言したり、プライベートでも相談相手であるという、ある意味父親のような存在であったのです。

侍医と王妃が後に不倫関係になるとしても、この3人は・・・王宮で孤立している子供のような王、遠い異国に嫁いできて孤独な王妃、貴族でも何でもなく無力な外国人の町医者・・・なんだか嵐の中で身を寄せ合って耐えている小鳥たちのようでもあります。

「奥さんだけを寵愛してるなんてヤボ〜!」と一時期言われていたルイ15世みたいに、フランスだったらカロリーナももっと違った人生だったろうが、ここは陰謀渦巻く北欧の地。王位を狙う王太后達と、ストルーエンセに追い落とされた貴族達の思惑が合致し、嵐の風に払い落とされる小鳥たちの運命は無残です。

タイトルを見るとただのメロドラマみたいなんですが、キチンとデンマークのおかれている状況を描いているのと、王役のミケル・ボー・フォルスガードとストルーエンセ役のミケルセンの演技がピッタリ合って、重厚な人間ドラマになっています。そして何より王妃役のアリシア・ヴィカンダーがめっちゃ可愛いheartドレスもカワイイの。やっぱコスチュームプレイ大好きだ。もうすぐ公開終了ですがぜひ見てね。

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