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2013年5月19日 (日)

福島へ行ってきました 2日目

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今日は先生の立てて下さったスケジュールに沿って福島を巡ります。テーマは「福島の現状と復興」なのですが、まずは先生ご推薦の地元で評判のお菓子屋さん「紫月庵」さんに立ち寄ります。 「ちょっと最近おなか周りがヤバい…」「私なんか全身ヤバい…」とか言ってた私たちを美味しそうな和菓子洋菓子が迎え撃ちます。ああ、いっぱい買っちゃった…

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 風光明媚な道路を走っていると、つい楽しいドライブのような気分になってしまうのですが、元は田んぼや畑だった所が手つかずになり、荒れてしまった場所だったりするのです。

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道中長いので、申し訳ないのですが原町の図書館でお手洗いをお借りしました。入ってみると本当に居心地のよい図書館で、まるでこじゃれた本屋さんのようです。司書の方々も気軽に挨拶してくれる、気持ちのいい場所でした。

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 ボランティアさんたちの活動拠点、カリタスジャパン原町ベース。(カリタスジャパンについてはこちら)かいつまんで説明するとすれば、カトリック系のボランティアさんたちの拠点です。一言ご挨拶申し上げたかったのですが、残念ながら今日は日曜日なのでお休みのようでした。

具体的にボランティアさんはどういう活動を行っているのか先生に伺ったところ、今の季節だと津波で畑に散らばってしまったガラスやがれきの小さいもの等を手でひとつひとつ拾い集めるなどしているそうです。気が遠くなりますが、ブルドーザーなどでかき集めてしまうと、がれき処理がまた大変になってしまうので・・・

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先生のご実家の近くの立入禁止区域。このような場所がいたるところにあります。

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田んぼに生えてしまったイグサ。私の亡くなった義父は農業が大好きで、田んぼに雑草が生えるのを許しませんでしたが、ここの地主さんはさぞやおつらい気持ちでしょう。私の母の実家も主人の実家も農家なので、津波が美しく整えられた農地を呑み込んでいく様子はニュースで見ていてとても耐えがたいものでした。

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津波で分断されたままの常磐線の線路。錆びて葛がからまっています。せつない。

私には(もちろん友人たちも)画像を撮るのに葛藤がありました。

住民の方々が、私たちが車で乗り付けてパシャパシャ写メを撮り、すぐにまた車で去っていく姿を見られたらどんな気持ちになるか、いくら鈍感な私でもわかります。

しかしながら昨日先生に見せていただいた震災当時の画像は胸に迫るものがあり、それならばここに来た私は顰蹙を買うことはあえて受け入れ(ご気分を害された方には心からお詫び申し上げたいですが)、ここに来て感じたことを友人や家族に伝えるべきだけれど、決して興味本位にならないよう、心に決めました。

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もう少し海の方に向かうと、津波で破壊されたままの風景が広がっていました。

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棚の中のものもそのままに・・・この家の方の無事を祈るばかりです。

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浪江町に入ると、景色はさらに悲惨なものになっていきます。

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幹線道路から住宅街等に入るには、立ち入り禁止のバリケードに立っているガードマンさんの許可が必要です。先生は地元の人であるし、ナンバーを控えてもらって入ることが許されました。

海から約500mの請戸地区。ここから福島第一原発までは約10㎞です。震度6強の地震、大津波、原発事故、避難生活と、想像の限界をはるかに超えた大きな不幸が襲った地域なのです。

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向こうに見えるのが請戸小学校です。震災当日は卒業式だったそうで、地震とともにただちに全員が高台に向けて避難を開始したのですが、見てわかる通りこの辺りは平野で高台までかなり距離があり、たぶんゼンソクもちの私では高台まで走っては行けないくらいの遠さです。

小学生がよく間に合ったな・・・と感心していたら、避難の途中先生方がトラック数台を呼び止め、生徒を乗せたという話を聞きました。こういう時の先生方の危機感のあるなしで子供の命が大きく左右されてしまうんですね。先生方、ありがとう。

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道路部分はがれきをきれいに除けてはいますが、その両端はいまだにこのような有様です。車にはご遺体が発見された目印の黄色い○印もそのままついていて、ただただ茫然とするのみです。

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原町に戻ってきて昼食です。なんだかさほども離れていないのに普通の暮らしがここにはあるのが不思議な気分です。そういえば先生に案内していただいた地域で、ほんの何メートルしか離れていないところなのにまったく家が無事な所と多くの方がなくなった施設があり、人間の運命はこんなわずかな差で決まってしまうんだなあと思ったりしたのでした。

先生のスケジュールによれば、午後は「復興の部」。よく考えてあるなあ。

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鉄鍋餃子房 喜龍さんの20食限定、飲茶かごランチなんと950円(要予約)!この品数の多さと安さ、びっくり。そして一つ一つが凝った味。中央の蒸籠は2段になっていて、下の段には肉まんが入っています。車中でシーンとなっていた全員も、美味しいものを食べて元気になってきました。

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道の駅南相馬です。個性的なお土産がたくさんで、またもやいっぱい色々買っちゃった・・・車で来ていればお花も安かったんで買いたかったです。

友人のひとりがここで販売されている凍みもちがこないだテレビで放映されていたので買いたい!と張り切っていたのですが、今日に限って凍みもち屋さんはお休みorz

道の駅の方に聞くと「道の駅相馬の方にはある」ということなので、帰りに寄ってみることにしました。

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南相馬ソーラーアグリパーク。水耕栽培でレタス等を作っています。直径30メートルのエアドームが2棟。密閉してあるので農薬は使う必要がなく、土を使わず、塩害のあった地域でも作物栽培が可能なので、これから期待の手法と言えるでしょう。

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中はらせん状にレタスが植えられていて、外側から収穫していくそうです。

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隣接するグリーンアカデミー。こちらは子供たちの主に体験学習を行っているそうです。

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こちらのメガソーラーで発電をし、アグリパークに格安で売電しているとのこと。ちょっと見せていただくだけのつもりで急に押しかけた私たちに嫌な顔一つせず限られた時間で急いで説明してくださった職員のお兄さん、どうもありがとう。

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こちらは道の駅相馬。こちらにもやはりお目当ての凍みもちはありませんでしたが、すばらしいスジコがあったので即買い。ああ、イチゴのかわいいストラップも買っとけばよかったなあ。着物の帯飾りにぴったりだったのに(T-T)

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やはり、福島には行った方がいい。私の中の何かが変わった1日でした。

この旅の最後に聖フランチェスコの祈りを挙げておきます。アッシジの聖フランチェスコは幼いころ「ブラザーサン・シスタームーン」という映画で知りましたが、この映画は私が映画好きになるきっかけになったものです。あれからもう40年ほど経ちますが、宗教心のあるなしに関わらずいつも私のそばにあるお祈りです。

このお祈りは聖フランチェスコ本人の作ではありませんが、その精神が現れているとして世界中で愛されています。

主よ、わたしをあなたの平和の道具としてください。
憎しみのある所に、愛を置かしてください。
侮辱のある所に、許しを置かしてください。
分裂のある所に、統一を置かしてください。
誤りのある所に、真実を置かしてください。
疑いのある所に、信頼を置かしてください。
絶望のある所に、希望を置かしてください。
闇のある所に、あなたの光を置かしてください。
悲しみのある所に、喜びを置かしてください。
主よ、慰められるよりも慰め、理解されるより理解し、愛されるよりも愛することを求めさせてください。
なぜならば、与えることで人は受け取り、忘れられることで人は見出し、許すことで人は許され、死ぬことで人は永遠の命に復活するからです。

どうか震災で傷ついた方々に私が少しでも役に立つことができますように。

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