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2012年1月 9日 (月)

ミラノ、愛に生きる ☆☆☆☆

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新年一発目の映画は迷いましたが「ミラノ、愛に生きる」にしました。だってティルダ・スウィントンが出てるんだもんheart01

改装オープニング作品と銘打ってる割には、映画館は前のまんまです。なーんだ、つまんない。その代わりといってはなんですが、全席指定で割引の日もインターネット予約できるようになりました。

ロシア人のキティーシュ(ティルダ・スウィントン)はイタリア人と結婚し、上流階級の一員となった。主人に「エンマ」という名前をもらい、イタリア人のよき妻・よき母として努力し暮らしてきたが、彼女の奥底に眠るものを揺さぶる男に出合ってしまう・・・

あらすじはこういう感じなんですが、途中までは予想どおり、そして最後は私の予想するような陳腐なものではありませんでした。

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見てください、この見事なイタリアマダムっぷり!これ、クリーニングの帰りなんですよ。へー、上流階級の奥様で使用人がいてもクリーニングは自分で取りに行くのかあ・・・なんて変なトコに感心したりして。ティルダは完璧に美しい。

苦労してイタリア人に「なっていた」マダムが、一瞬にして元のロシア人、それだけではない「キティーシュ」に解凍されてしまう表現がすごい。食事のシーンでめまいがしました。なんて表現豊かな・・・この演技力がなくては後の入れ込みように説得力がなくなる重要なシーンでした。

そして最後の再起動のシーン。お葬式ではフリーズしていたエンマが「アントニオを愛している」という言葉によって電源スイッチがはいり、暴走(まさにこんな表現がぴったりだった)→「自分」の再起動→本来の自分になる姿が迫力をもって描かれています。

上質なワンピースを完璧に装う美しいマダムだった彼女はもうおらず、そこにはジャージを着た、幼い、上気したロシア人の生のキティーシュがいた。その姿を見てみな一様に驚くが、娘は一瞬のうちに理解する。ああ、今まで母と呼んでいた人の本当の姿はこれなのだ。そして母は自分を取り戻し、今私たちから旅立とうとしている。私は私の本当の姿を母に見せたように、本当の自分を取り戻した母を心から祝福しよう・・・・おめでとう、ママ。

自分のせいで不幸な出来事が起き、さぞや破滅的なラストを迎えるであろうという私の予想は本当に陳腐でした。彼女に確かに不幸は襲ったけれど、それは自分を解放するきっかけでもあったのでした。

音楽が昔っぽくて、いかにも昔の映画を観ているようなロマンチックかつサスペンスが始まる予感に満ちています。それも私がミスリードされた一因となりました。ミラノの上流階級の邸宅が素晴らしく、お料理も美しくて夢を見ているような映画です。

ああ、それにしてもアントニオの魚のスープ・・・・食べずにテーブルを離れるなんて私には出来そうもありません。食べたい!食べてみたい!

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