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2011年7月29日 (金)

黄色い星の子供たち ☆☆☆☆☆

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シャンテで「黄色い星の子供たち」を観てきました。観てよかった!あなたも観るべき!と断言できる映画に久しぶりに出会ったといっていいでしょう。

1942年、ナチス占領下のパリ。11歳のジョーは成績もよく友人と楽しく過ごし、、家族や隣人たちと幸せに暮らしていた。しかし7月16日、「フランス警察による」ユダヤ人一斉摘発によりヴェル・ディヴ(冬季競技場)へ連行され、そのうち収容所へ送られてしまう・・・

とこう書けば何度も映画化されたユダヤ人虐殺のストーリーなんですが、ジョーが実在の人物であり、実話に基づいたものであるゆえの恐ろしいリアリティをこの映画は持っています。そしてフランスが50年間この摘発を行った事実を「ヴィシー政権はフランスではない」と認めなかったという信じられない言いぐさが国際社会に認められてきたということがあり得ない。心から軽蔑します。

カティンの森」「戦場でワルツを」「ディファイアンス」「セントアンナの奇跡」などで今まで知らずにいたことを勉強させていただいてますが、映画って本当にすごい。

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実在の人物から取材したので当然ではありますが、子供たち一人一人のキャラがすごく立ってて、この子たちにこれから何が起こるか想像するのが怖くなります。そしてカメラワークも面白くて、軍部が映るときはたぶん固定カメラ、子供たちは子供の目線の高さと使い分けられていて、知らず知らず子供の立場で見ている自分に気が付きます。

特に母親がなくなっていることを知らない小さい子供・ノノがかわいらしくて・・・・収容所に連行される朝に一番に集合場所に駆けつける場面。出発すればママに会えるという喜びを全身に表してクマのぬいぐるみだけを手に収容所へ向かうトラックの前にいる姿に全館涙・・・

とにかく、この映画は「信頼を裏切る」映画なのです。


パパはポーランドから逃れてきて兵役にもついた自分をフランスが収容所に送るはずがない、と信用していた。

子供たちは大人を信用していた、もちろんドイツ兵らも。自分たちがゴミみたいに焼かれてしまうなんて思いもしなかった。

ノノは汽車に乗って行けばママに会えると思っていた。

修道女のアネットはユダヤ人ではないけれど行動を共にし、この人たちは一時ここに隔離されているだけで殺されるなんて思いもせず、ひたすら看護し、知事に収容者の待遇改善を訴えた。

本当に報われない、結末を知っているだけにつらい映画なんですが、最後の最後に少しだけほっとする場面があります。ほっとしたらまた泣けた。しかしその安心も、あの子の暗い、表情のない瞳をみたらまた不安になった・・・家に速攻で帰って犬達を抱きしめて慰めてもらいました。この映画はトラウマになる。でも知らないよりずっといい。・・・

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