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2011年5月17日 (火)

ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路 ☆☆☆

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先日うちのダンナがまた足を骨折しました。3年前は右足首脱臼骨折、今回は左足の膝の陥没骨折&靭帯付近のはく離骨折です。不幸中の幸いは今回は手術・入院の必要がなく、思ったより早く出社できたことでしょうか。

でも、左足のほとんどをギプスに覆われまるでアバターのようになったダンナは10日くらいは家で安静にしていましたので、まあホントに手がかかるったら・・・annoy自分の外出も(まちょっとはかわいそうなんで)控え、映画も観られなかったんですが、「ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路」は今週金曜日までなので急がなきゃ!っと観てきました。金曜日はCT撮影の予約が入ってるし。

一家で演奏旅行を続けるナンネルは、厳しい父の音楽教育によりクラヴィーア、バイオリンを弾きこなし、美しい歌声を持ち、作曲までこなすが、父の愛はすべて天才の弟・ヴォルフィにあり、しかも女であることを理由に才能を過小評価されていた。旅行中に立ち寄った修道院で軟禁されていたフランス王女と友人となったナンネルは、彼女の手紙を預かった縁で未来のルイ15世の王太子・ルイ・フェルディナンに気に入られ、2人の間に・・・

この世には、願ってもかなわないものはいくらでもあります。

338550view003 マリー・アントワネットとヴォルフィのロマンティックなエピソードをまねてナンネルと王太子のロマンスを軸にしたのでしょうか。適度に儀礼的で観ていて面白かったと思います。初めての恋、しかも相手が自分の才能を認めてくれるという幸せはすぐに砕かれてしまい、自分の意思として音楽家として生きる、恋を成就させるという夢を捨て、本来の当時の女の生き方である父・夫に尽くすだけの人生を選ぶという残酷な結末が待っています。

ラストの馬車の中のシーン。父とヴォルフィが次の戦略としてオペラを作曲することを楽しそうに話していますが、ナンネルの目はうつろで、深い洞穴のような色をしています。私の人生はもう終わってしまった・・・私はこれからは抗うことをやめ、父の、世間の期待する所の人形として生きていくのだ・・・少し上がり気味の片頬は、今までの自分の愚かな抵抗をシニカルに見つめているのか?父の愛。仕事。恋愛。すべてを諦めた彼女はもう生きてはいない。そしてその生き方は、現在もどこかにあるだろう。暗いエンディングですが、そういう生き方をせざるを得なかった女性たちに思いをはせるために、あえてハッピーエンドや未来に思いをはせるような終わり方にしなかったのはよかったと思います。

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