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2011年2月 5日 (土)

ザ・タウン ☆☆☆

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新宿ピカデリーで「ザ・タウン」を観てきました。ここって高層シアターなのにエレベーターが1基しかなくて不便。そして帰りにたぶん「まいにち母さん」の舞台あいさつでどなたか芸能人の方がいまにも車から出てくるみたいで、出待ちの人がすごかったです。

貧しい街チャールズタウン。そこに生まれたものは多く犯罪に手を染め、生業として生きていく。その街に生まれたダグはセメント会社で働きながらも銀行強盗団の一員である。ある日いつものように入った銀行強盗の現場で支店長として働いていたクレアにダグは好意を抱き・・・

銀行強盗団で凶悪なはずなのに、気が付けばこいつらが助かるように祈っている。監督もこなしているベン・アフレックはたいした実力です。

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西原理恵子さんの「週刊新潮(密かに愛読している。)」での連載「週刊とりあたまニュース(しかも佐藤優さんがコラムを書いている。めっちゃ面白いのでみなさんも読んでください)」で

「みんな大好きな友達だったけど

お父さんが泥棒だった子は
泥棒になった。

おかあさんが売春婦だった子は
売春婦になった。

貧乏は治らない病気だ。」

という一文がありました。この言い回しは西原さんの作品によく出てくるのですが、まさにこの状態がダグの置かれた状態です。ダグのお父さんはやはり強盗で逮捕され刑務所にいますが、仲間を売らなかったとしてヒーロー扱いです。花屋は元締め、幼馴染は強盗団の一味、その妹は売春婦でクスリも売っている。ここから逃れ出るのは至難の業であるということは見ているだけでわかります。

はっきり言って話の展開はぐいぐい読めますが、随所に見逃せない工夫があって、あきさせないのです。強盗団が車に乗り、こともあろうに顔を隠すのに修道女のマスクをかぶる。それをたまたま子供が目撃する。車の中の武器を持った尼さんの不気味な姿・・・唖然とする子供の顔・・・本人たちがわかっていなくても、これから起きる恐ろしいことを、まったくの他者である子供の表情で表している、憎い演出です。

これからのベンの監督作品に期待!

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