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2010年12月23日 (木)

白いリボン

Siro

テアトル銀座で「白いリボン」を観てきました。

第一次世界大戦前。始まりはドクターの落馬事故だった。続いて村の女性の転落事故、納屋の放火、男爵の息子が行方不明に・・・不気味に続く事件に疑心暗鬼になる村人。

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この監督は人を不快にする天才なのだそうで、まさしく最初から不安感に襲われます。別に恐ろしいシーンが続くわけではなく、淡々と一見何でもないようなシーンが積み重ねられていくのですが、何でもなくないシーンなのですよ。

父親が恐ろしく強権的で、子供に対して愛情と称してびっくりするほどの体罰を与えます。鞭打ち、平手打ち、棒で殴る、など。「きちんとした家庭」で行われる「躾」と称する暴力。不思議にみんな子どもに優しくしないのです。撫でたり、微笑みかけたり、ほめたりしない。

そしてその子供たちは純真かつ従順であることを義務付けられています。なんか軍隊っぽいな~と思いつつ観ていましたが、実際「ル・モンド」のレビューには「恐ろしくてエレガントな、ナチズムへの予言。」とありまして、まあ私の知性レベルだとここまでですな。

白いリボンは牧師さんの家庭で約束を守らなかった子供に結ぶ純真な子供になるための約束の印。でもそういわれて見るとなんだかナチの腕章のようだったなあ。強権的な大人たちに反抗することを許されない子供たちは大きくなって、ちょうどナチズムに突入していく年頃のわけで。痛めつけられ、抑圧された子供たちは果たして純真でいられるか?どんな大人になるのか?映画では結論ははっきり示されてません。それは「みんな知ってるだろ?」という監督からの問いかけなのです。

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