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2010年6月 2日 (水)

プレシャス

335599view001 今日はカスタムメイドに出したバッグの引渡しの日だったので張り切って有楽町の無印良品のなかにあるお直し工房へ。どうせバッグを持って帰るんだったら行きのバッグはエコバッグ持って行って、受け取ったバッグを提げて帰ろうっと♪とウキウキしながら着いたらば、なーんと店休日ではあーりませんかil||li _| ̄|○ il||liだったら「出来上がりは6月2日水曜日でーす」なんていうなよo(;△;)o

水曜日だからレディースデイなんで、内容の余りの過酷さに少し腰が引けていた「プレシャス」をシャンテで予約してましたので、がっくりした気持ちが増幅しませんように・・・と祈りながら劇場へ。

貧困、命に関わるような母からのDV、母から受けるここでは書けないほどのおぞましい行為、実父からのレイプと妊娠・それによる2度の出産、産んだ子供の障害、イジメ、字が読めない・・・もう考えつく限りの最悪の状況に生きているクレアリース・プレシャス・ジョーンズは、耐え難い状況に陥ると妄想に逃げ込んでいる。その妄想が華やかで楽しいものであればあるほど、現実との乖離に苦しんでいた・・・

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とにかくお母さんの演技がすごくて、とても映画を観ているような気分になれません。ドキュメンタリーを隠しカメラで見てるような、恐怖を感じます。その恐怖に囚われ、最悪の状況で生きているプレシャスがなぜか負の連鎖に囚われず、性格を歪ませていないのが救いになります。しかしただ昔のマンガの主人公みたいに「つらくたってワタシ笑顔を忘れないわ!」的な単純なものではなく、ただ静かに自分の置かれた状況の中でも最良の方法を選ぼうとするその気持ちが、私たち観客の救いとなるのです。

だからどんなに感動的なシーンでも、泣いたりするのとはちょっと違う・・・ただ満たされた気分になるのです。後半、プレシャスにトドメともいうべき恐ろしい宣告がなされますが、それでも今できることを今少しずつやって、自分の進歩に素朴に喜びを感じつつ前へ進もうとする、その姿に素直に感動しました。

つらい状況から逃避するため華やかな妄想に没頭するという映画は「ダンサー・イン・ザ・ダーク」でうちのめされ、「パンズ・ラビリンス」でどうか妄想が現実であるように・・・と救われないラストだったりするのですが、「プレシャス」では状況は深刻であることには変わりはないけれどそれでも、小さな希望を持った主人公が静かに輝いて見える。妄想と決別するシーンもあくまでも静かだった。希望という光は静かに、静かに、自分の中を照らし、その光はやがて他人を照らすかすかな光ともなるのでした。

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