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2009年11月 8日 (日)

沈まぬ太陽

Photo 武蔵野ミューで「沈まぬ太陽」を観てきました。なんと3時間40分の大作です。そしてインターミッションがあります。いや~、マイケル・チミノ監督の「天国の門」以来のインターミッション・・・20年ぶりですかね。デートで行ったのを思い出しましたヾ(´ε`*)ゝ エヘヘ

国民航空に勤務する恩地元(渡辺謙)と同期の行天四郎。ともに労働組合で戦った仲であったが、恩地は報復人事で長い僻地勤務を強いられ、行天は会社側に出世を条件に寝返り、2人の道は大きく離れていく。日本にようやく戻れた恩地は今度は国民航空墜落事故という未曾有の惨事で遺族担当を言い渡され・・・

一瞬しか出ない人も有名な俳優・女優を使っていて、なみなみならぬ角川映画の意気込みが伝わってきます。が、残念なことに大作であり力作であっても、名作であったかどうか。この画像でなんとなくわかってしまいます。

2 というのは、人物像があまりにもストレートで薄っぺらく、わかりやすいからなのです。

悪者は最初から悪者。恩地は終始一貫正義の男。ひとりの人間の中での正義と悪との間で揺れる心の弱さや、強い動機付けは一切語られず、ひたすら水戸黄門のようなストレートな芝居が続きます。

さすがに墜落事故のくだりでは息子をひとりで飛行機に乗せてジジババの元に送っていた身としては胸に迫るものがあり、思わず大泣きしてしまったりはしましたが、これはドキュメンタリー風に撮ったシーンのためであって、映画に感動しているとは言いがたい。

結局、この映画を観るとすれば人間の葛藤とか時代に翻弄される弱い人間の生き方とかそういうのではなくて、そういう道を選択せざるを得なかった不器用な男が家族を巻き込んで大変なことになりましたが最後には理解してもらいましたよ、というところに落ち着くのでしょうかね。じゃ、こんなに時間いらないじゃん。

映画の本筋とは関係ありませんが、登場人物の男達が所かまわずタバコを吸ってて、ああ時代だのうと感慨深かったですよ。

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