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2009年3月18日 (水)

Beauty うつくしいもの

330467_01_05_02_2 六本木シネマートで「Beauty うつくしいもの」を観てきました。なんでこんな美しい映画の上映館がこんなに少ないんでしょうかね?

昭和10年長野県伊那路村。村祭りの歌舞伎で雪夫の舞う「天竜恋飛沫」に魅了され、自分も舞ってみたくなった半次は、雪夫とともに精進し、村の看板役者となっていくが・・・

うつくしいものが満載です。長野の自然。歌舞伎を愛し理解する村人の高貴さ。歌舞伎のしつらえ。友情を超えたなにか。観る価値ありです。

20年前池袋で観た「太陽の帝国」。今回の主役の片岡幸太郎さんが少年兵の役で出ていて、大画面でパーーーーーッと素晴らしい笑顔!あの邪気のない少年(といっても当時20歳か。)がねぇ・・・と思うと自分もトシとったなあと。

Photo_3 「新口村」の道行きでは、村人の寄付の張り紙の前を美しい2人がしずしずと登場してくるのにくすりと笑ったものですが、戦争が始まり村歌舞伎が主役のさよなら公演となった際は「欲しがりません勝つまでは」的な垂れ幕になってしまいます。

この画像のシーンは、その公演が終わって、急いで着替えてこの状態なのですが、涙でアイメークがはがれています。それが滑稽でもあり、悲しくもあり。村の楽しい歌舞伎の時はみなきれいな着物をきておしゃれして、お弁当を広げて、おひねりを投げ、色彩的にも美しいのですが、このシーンではみな国民服を着、正座できっちり座り、軍人がサーベルを持って見ていて色が少ない。そういえば戦地でも色は乏しかった・・・

とまあかなり気に入った作品なんですが、問題点も多少。まず、主役の2人は片岡幸太郎と愛之助。流石にステキなんですが、洗練されすぎ・上手すぎるんでは?村歌舞伎なんだからもうすこし土のにおいがしたほうがリアルだと思うんですが。

その村歌舞伎もいきなりはじまるので、ニュースで多少基礎知識があった私でも少し戸惑うことがありました。雪夫の家はなんなんだ?ただの農家じゃないの?とか・・・

半次が雪夫に魅了されるシーンも、淡々としすぎてて少し弱い。半次の心象風景をあらわすシーンもあってよかったんじゃないかなと思いました。

とはいえ、素晴らしい映画であることにはかわりありませんので、どうかみんながもっと鑑賞できるよう、がんばってほしいです。

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