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2009年1月28日 (水)

レボリューショナリー・ロードー燃え尽きるまでー

Rebo1 レボリューショナリー・ロードー燃え尽きるまでー」を観てきました。

燃え尽きるまで?運命の愛?そんなスウィートなもんじゃないですよ。うちのめされるような内容なんですけど・・・?むしろ燃える人と燃え尽きた人・・・?

ニューヨーク郊外の美しい住宅街に住む美しいウィーラー夫妻。2人の子供にも恵まれ、絵に描いたような幸せ・・・だったはずだが、妻は「あなたの夢をかなえるためにパリに住もう!私が働くから!」と言い出す。仕事もイマイチだし、一発やったるか!とパリ出発宣言を周囲にやっちまった2人だったが。

Rebo3 今となってはよくある話なんです。

デキ婚の妻は「なーんで私だけがこんなつまんない生活なのよ!私、女優志望でがんばってたのよ?こんな生活、ホントに生きてるとは思えないわっ!」と自分を抑えきれなくなる。

ダンナ・フランクは「なーんで一生懸命お前達を養って文句言われるわけ?会社にイヤでも行ってんのにさあ、いい生活してんのに何の不服があんのさ?それよりオレ疲れてるんだしオマエとも仲良くしたいんだから機嫌よくしてくれよ、めんどくさいなあ!」

妻「つまらない仕事だったらしなきゃいいじゃないの!キーッ!」

・・・ただこの言い争いが1955年のアメリカだということがすごい。2009年だっておんなじこと日本で言ってるよ。

Rebo2 自分が特別な才能に恵まれてないと自覚するのはツライし、夢はかなうかもしれないけど大抵はかなわないか、近いものを手に入れて妥協するものだと知るのもツライ。

ロマンチックな恋愛で結ばれて結婚したと思った夫が平凡な人だと認めるのもツライし、夢見た結婚生活は意外と地味で単調なものだったりするのも、知ってるようで知らない。

かといって結婚もしないでひたすら夢に向かって突進して行ってたらすごい幸せだったのかというと、それも自信がない。

本当は平凡な幸せというのは互いの努力によって編み出していく、結構エネルギーの要る作業なのですが、そこのところはこの奥さん・エイプリルは納得できないし、ベクトルが逆向き。ものすごい情熱でパリへと突っ走っていきます。私はダンナと言い争ったりしてムカムカしたときはひたすら片づけをして怒りのエネルギーを発散しますね。じっとしてると爆発しそうだからですが、このベクトルがパリに向いたとすればすごーく理解できますね。ただエイプリルのエネルギー量は私などとは比べようのない、核融合反応ほどのものなので、最後は恐ろしい事態になってしまいます。かわいそうなフランク、平凡であることは世間では大切だけれど、妻からは許されなかった。

エイプリルは幻影を捨てられなかった。夢を追い求めないと生きていけなかった。しかしそういう女性が現実をつきつけられたら?自分が平凡であることを許さない人は、平凡であれと思う人間に容赦はありません。

男性は心して観てください。男が男であるだけで威張り散らして権威を保てた時代は残念ながら終わり、女性と正面から向き合って生きなければならない男性受難の時代の始まりのお話です。ふふふ。

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