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2007年11月14日 (水)

4分間のピアニスト

4 立川シネマシティで「4分間のピアニスト」を観てきました。

ここのシアター、微妙に音が割れてるような気がしないでもないですが、渋谷のシネマGAGAに行くこと考えたら文句は言えないか。でも、音楽モノはちょっとキツい。その上、作品自体もブツッと音が切れたりして、雑な感じです。

画像が探してもあんまりなかったので、あんまり状態がよくありません。すいません。

42私は保守的なので、クラシックが好きです。他の音楽が下劣だとは決して思いませんが、歌舞伎もそうですが、型が決まっており制限された中で個人を表現するという手法が好きなのです。

主人公のジェニーはナイフみたいに尖っては触るもの皆傷つけるタイプでして、才能を持ちながらも義父に性的虐待を受けたことで生活が荒れていき、しまいには殺人犯として刑務所で服役しています。

刑務所でピアノを教えるクリューガー先生は昔ナチの協力者として生き、同性で共産主義者の恋人を見殺しにしてしまったことでずっと苦しんで生きています。しかし、先生はなんとフルトヴェングラーの愛弟子(と言う設定)で、これまた類まれなる才能の持ち主です。

あまりにも世界の違う2人のふれあいや葛藤は確かに心を打ちます。最後の「衝撃の演奏」も、彼女の心を解き放つツールです。しかし、なんだかこの映画、観ていてイライラするのです。なぜか・・・それは「上から目線」ってやつですかね。才能のない人はクズ扱い。ええ、どうせ私はピアノすきだったけど才能もなかったし努力もしませんでしたよ!とどんどん卑屈になってしまう気がしました。

「衝撃の演奏」も、そこまでのめりこめない・・・トランス感が得られないのです。むしろ、戸惑いを感じます。ピアノをあんな風にしてしまったら、後に弾く人の音が狂ってしまわないか・・・とか余計な心配が頭をかすめたり、ただ好きなことを好きなときにすれば心は開放されるのか?とか色々考えてるうちに終わっちゃったのです。画面ではスタンディングオベイションでしたが、私は拍手を送る気にはなれませんでした。ほら、やっぱ保守だから。

演奏でトランス感といえば「敬愛なるベートーヴェン」の演奏シーンでしょうか。完璧に飲まれてしまいました。なんというか、演奏しているときに音や息がピッタリ合って、興奮の度合いが徐々に高まる感覚・・・感動の涙と言うよりは一体となった嬉しさのようなものがありました。この感覚が「衝撃の演奏」で起こされればこの作品は凡人の僻みを軽く一蹴し、誰もがひれ伏す名作になったのでは・・・ってエラそうに・・・。

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